高レベルを維持したまま、4年に一度のW杯に臨めるかどうかは運もある(2014年6月)
【 2014年6月 中日新聞の投書欄に投稿して不採用。一部修正。 】
MFの本田と香川に過剰な期待と重責を背負わせてしまったのではないか。W杯ブラジル大会での日本代表の戦いぶりを見てそう思ってしまった。
今回、日本は1分2敗で1次リーグ敗退。予想外だったのは本田と香川のコンディションだ。
両選手の調子は「絶好調には程遠いが、絶不調でもない」という微妙なもので90分間にわたって質の高いプレーができる状態ではなかった。
チームの中心選手が、フィジカル・メンタルなどの面で高レベルを維持したまま、4年に一度のW杯に臨めるかどうかは運もある。
攻撃面での貢献や影響力が著しく高い選手が不調なままW杯に突入すればチームにとって大きなリスクとなることは予想できた。
チームマネジメントの観点からいえば本田と香川がフル回転できないリスクを考慮し、代替となる選手を明確にしておくべきだった。
特定選手への攻撃依存、MFへの得点力の過剰な期待は今後の日本代表がクリアすべき課題だと思う。