静かに交差する人間模様の描写 ~ 村上春樹 『アフターダーク』 ~
タイトルの響きから深く難解な内容を想像したけど、
実際に読んでみるといたってシンプル。
夜から朝までのゆったりとした時間経過のなかで、
静かに交差する人間模様の描写が
シンプルなんだけれどもリアル。
「村上春樹はちょっと・・・」という人でも、
構えずに読める読みやすさが特徴。
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と、私は2005年に某SNSのレビュー日記に書きました。
2005年時点でもすでに国民的かつ国際的作家でしたが、
2015年現在では毎年のようにノーベル文学賞の候補になる村上春樹。
著者本人のメディア露出が少ない分、
著者のミステリアスさは今も維持されています。
村上作品に共通するおぼろげなファンタジックさと
作者自身が映像媒体でほとんど露出しない
ミステリアスさには近いものがあるなと。