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国家観にまで影響する決定や過程に丁寧かつ慎重に臨む努力を重ねて頂きたい(2014年6月)

【 2014年6月 中日新聞の投書欄に投稿して不採用。一部修正。 】

 

第二次安部政権が注力している「経済」と「安保」。安保関連の政策で性急に舵を切りすぎた第一次安部政権での教訓を踏まえ、今回の政権で安部首相は、景気回復を最優先に取り組み始めました。

 

アベノミクスによって株価が上昇し円安も進み、大企業が賃上げに踏み切るなど一定の景気回復のうねりを作り出したといえます。

 

それを経て、昨年の後半あたりから経済政策以上に安保政策の比重が高まってきました。

 

特定秘密保護法案の成立、閣議決定での憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認の検討などここ最近は安保を巡る政策が目立ちつつあります。

 

しかし、急進的に事を進めようとしては首相や政権に対する共感や理解が広がるどころか性急な過程や強引な手法に対する反発や懸念が増幅するばかりです。

 

安保に関して並々ならぬ信念を持つ首相には、安保だけでなく国家観にまで影響する決定や過程に丁寧かつ慎重に臨む努力を重ねて頂きたいです。