何のための誰のための削減計画縮小、削減計画の一部先送りなのか(2014年9月)
【 2014年9月 中日新聞の投書欄に投稿して不採用。 】
愛知県警が交番・駐在所の削減計画を見直し、一部の施設の廃止は来春の統一地方選以降に先送りした。一部県議たちや地元住民の不安の声も、見直しに影響を与えたと報じられている。
削減計画の縮小は、地元住民の要望を反映した結果なのか、一部県議の選挙対策を見据えた結果なのか、その両方なのか。
今回廃止対象から外れた交番でも、1~2年のスパンで廃止対象になるのだとすれば、
何のための誰のための削減計画縮小、削減計画の一部先送りなのかよくわからなくなる。
削減数を縮小したように見えても、ただ単に削減の時期を先送りしただけならば、後々先送りする必要があったのかが問われてくると思う。
地元住民の不安感も、選挙前で敏感な政治家心理も、県議や住民たちとの関係性を考慮する県警の判断も、それなりに理解できる。
しかし、削減や削減数の是非という本題を置き去りにし「時期だけ先送り」の方針になったとすれば、何か釈然としないものが残る。