エンプティ エン エターニティ

本・音楽・映画などの感想やレビューをざっくばらんに。

ビーバーやアレキ? 紅白歌合戦 初出場バンド予想2026

燦然 / 生きがい (通常盤) - SUPER BEAVER (特典なし)

ENDROLL [feat. SennaRin & 澤野弘之]

第77回NHK紅白歌合戦

今年大ヒットした若手バンドって、あまり思い浮かびません。となると、近年活躍している・安定した人気を保っている中堅バンドが満を持して紅白初出場の可能性が高いのではないかと。たとえば、今年初のドームツアーをしたSUPER BEAVER。近年の勢いを考えるといつ紅白に出ても申し分ない売れ方をしていますが、今年はNHKとの接点が少ない印象。

今年のNHKとの接点で考えると、ベースの磯部さんが大河ドラマに出演した[Alexandros]。

「ワタリドリ」(2015年)や「閃光」(2021年)をリリースした年辺りで紅白に出場しても不思議ではありませんでしたが、こればっかりは芸能界やレコード会社の力学などもあるので難しい所。今年、紅白初出場が決まっても「今さら?」感はありますが、大河ドラマ出演は大きな紅白ブースターかなと。

ちなみに、近年の紅白では毎年6~7組のバンドが出演しています。(特別企画の出演者・厳密にいえばバンドではないアーティストも含む)

■ 第74回NHK紅白歌合戦(2023年)
緑黄色社会
milet × MAN WITH A MISSION
Mrs. GREEN APPLE
10-FEET
Official髭男dism
クイーン+アダム・ランバート
エレファントカシマシ

■ 第75回NHK紅白歌合戦(2024年)
Omoinotake
緑黄色社会
HY
GLAY
B'z
Mrs. GREEN APPLE
THE ALFEE

■ 第76回NHK紅白歌合戦(2025年)
ORANGE RANGE
RADWIMPS
TUBE
サカナクション
back number
Mrs. GREEN APPLE

過去3回を振り返ると、ミセスとリョクシャカ以外は変動が激しいです。近年ヒットを出した若手~中堅バンド、周年バンド、ベテランバンドが入れ替わり立ち替わり。マンウィズやバックナンバーが初めて出た時も「やっとだよ」感がありました。いつ初出場してもおかしくない中堅バンドが、出そうで出ない状況になりやすい紅白。それだけ若手からベテランまで、日本のバンドの層が厚いともいえるわけで。毎年「今年の紅白はどんなバンドが出るだろう?」ってワクワク感、いいものです(笑)

「懐かしい」と「ダサかっこいい」の狭間 ~ GLAY『旅する理由を待ちながら』 ~

旅する理由を待ちながら(CD ONLY)- GLAY(特典なし)

アルバムタイトルから(ミドルナンバーが多め?フォーク調の曲中心?)と思ったが、幅広くGLAY節を感じる多彩な内容だった。TAKUROが作詞作曲の中心だった頃から、ざっくりとロック・ポップス・フォークなど幅広かったGLAYの音楽性。そこに、TAKURO以外の各メンバーが手掛けた楽曲の存在感が増してきて、各メンバー楽曲のシングル化も通常運転の時期を経た現在。近年のアルバムは(楽曲の幅広さを担保しつつ、GLAYらしい安定感を保ってアルバムとしてのまとまりを生む)のが潜在的な課題になっているように思える。

ラップ?ポエトリーリーディング?衝動迸るTERUの語りに度肝を抜かれる「汚れた英雄」、ライブで盛り上がる絵が浮かぶ「EXOFIRE」、往年のムード歌謡のような「CANVAS」、爽やかな風が吹く「架空の森」など、印象に残る楽曲やポイント多々。2曲目「Dead Or Alive」から5曲目「INAZUMA」まではロックでハードな側面が、11曲目「Contact Sheet」から13曲目「RADIO STAR」まではポップでピースフルな側面が並び、アルバムとしての緩急や流れを明確に感じさせる曲順。

言葉を選ばずに言えば、昔からナチュラルに戦略的に商業的に「懐かしい」と「ダサかっこいい」の狭間を漂うことに迷いがなかったGLAY。キャリアも相まって、年々躊躇なく、その音楽性をさらに拡張している印象が強い。新曲でも歌謡ロックを感じさせる事が多いという意味では、少し上の世代ならB'z、さらに上の世代ならTHE ALFEEにも近い。GLAYの場合、パブリックイメージとしての大ヒットバラード曲やV系色に留まらず、ビートルズを始めとした洋楽、ニューミュージックなどの色彩も濃い。バンドのスタンスとしても、音楽業界でのポジションとしても、「ロックバンド」というイメージで括れない雑食精神。アリーナ~ドームレベルの集客規模を維持し、コンスタントにリリースとツアーを繰り返し、実験的な曲も柔軟に試しながら音楽性の幅を広げる。一見わかりやすいようで、アルバムを覗いてみると、非常に不思議な振り幅と特殊なバランス感がGLAYの音楽性にはある。

旅する理由を待ちながら(CD ONLY)- GLAY(特典なし)