RYUICHIの歌声の変化 ~ LUNA SEA セルフカバーアルバム『STYLE』 ~
世界観が完成された代表作2作のセルフカバーという大きなチャレンジの中で、RYUICHIの歌声の変化が誰にとってもわかりやすい明確な違いとなって出ている。
原曲をストレートに活かす曲もあれば、細かな点でアプローチの変化を盛り込んだ曲もあり、オリジナル盤とセルフカバー盤の聴き比べも楽しめるようになっているのは想像以上に味わい深い。
アルバムを通して、激しい曲や重厚感のある曲に対して現在のRYUの声が上手く馴染んでいる気がした。
正直『MOTHER』序盤を聴いている時は「セルフカバーしない方がよかった反応も多くなるのでは?」という感想を抱いていたが、聴いていくうちに段々と「様々な角度から解釈できる余地がある代表作2枚のセルフカバーの意義は大きい」という感想に。
1 WITH LOVE
良い。
こういう曲は老練になればなるほど良いのかも。
2 G.
MV公開時点で思っていた通り、バランスのいい疾走感と安定感。
3 HURT
ギターソロ、何か変わった感じにしてきたなSUGI様(笑)
4 RA-SE-N
メモし忘れ。
5 LUV U
ベースが心地いい。曲の持つムーディな香りが増した。
6 FOREVER & EVER
原曲は重厚かつ宇宙的なスケール感に満ちていたが、より軽快かつ浮遊的なスケール感を感じる印象に。RYUのぎこちない歌い方が気になる点もあるが、サビは今の歌声によってより哀愁が際立つ仕上がり。Jの語り部分がより明確になったのも印象的。
7 1999
想像以上に今の歌声との親和性が高くて驚いた。オリジナルより好きかも。
8 END OF SORROW
RYUの歌声が落ち着いたことによって、曲全体がよりクールなイメージに。原曲のダイナミックさは減ったが、歌と曲のバランス感としてこれはこれでアリでは?という感触。
9 DESIRE
この曲もRYUの歌声によって曲全体の印象が変化。
原曲は歌謡ロック寄りだが、よりシックな感じになったと想う。
10 IN SILENCE
歌声以外は、原曲を忠実になぞっている気がした。
曲の世界観や浮遊感を尊重している印象。
11 SELVES
原曲は深淵な神聖さと静寂に溢れていて独特な雰囲気があるのはひしひしと伝わって来るものの、ちょっと深すぎて理解しきれない印象もあった(笑)
そう考えると、再録バージョンはよりクリアに聴きやすい締め括りになっている。
各曲の感想は
初めて聴いた時にざっとメモした内容。
認識が偏っている・間違っている可能性もあります(笑)