「いたしかたない」で何もかも黙認していけばそのつけは必ず返ってくる。 ~ 吉田敏浩 『ルポ 戦争協力拒否』 ~
「戦争協力拒否」というこの言葉が、
今のこの国の現状を端的に表しているのでのはないだろうか。
「戦争反対」と主張することに抵抗を覚えたり、
無力感を抱いている人は多いだろう。
いつしか戦争協力を求められる状況に陥るという危機感は
中々現実感を持って考えにくいかもしれない。
それでも、
「いたしかたない」で
何もかも黙認していけばそのつけは必ず返ってくる。
このルポは憲法改正が規定事実化しつつある中で、
もの言えるときに言いたいことを言うことの意味や誰にでも
「戦争協力反対」と表明する権利があることを気づかせてくれる。
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と、私は2005年に某SNSのレビュー日記に書きました。
安部内閣が閣議決定で集団的自衛権の行使容認を決めた2014年。
実質改憲ともいえる安全保障関連法案の成立を目指す2015年現在。
この新書が投げかけるテーマは
今の日本の政治状況にも響くものがあると思います。